不動産はどのように遺産分割すればいいのか

2024.08.17

吹田市・江坂にある大永法律事務所には、「遺産分割の具体的な進め方を知りたい」「相続トラブルを避けるための注意点は？」といった様々なご相談が寄せられています。

そこで今回は、不動産はどのように遺産分割すればいいのかについて、基本的な考え方から具体的な方法まで分かりやすく解説していきたいと思います。

不動産は高額な資産であることが多く、また簡単に分割できないという特性があるため、遺産分割において特に注意が必要です。主な課題として以下が挙げられます。

・分割の難しさ
・評価額の決定
・相続人間の意見の相違

不動産の遺産分割には主に4つの方法があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

現物分割とは、不動産をそのまま分割して相続する方法です。

・シンプルに不動産を分割できる

・土地の形状や面積によっては困難
・分割後の不動産の価値が不均等になる可能性がある

代償分割とは、ある相続人が不動産を相続し、その代わりに他の相続人に金銭などで代償する方法です。

・不動産をそのまま相続できる
・相続人間の公平性を保てる

・代償金の支払いが必要

換価分割とは、不動産を売却して得た現金を分配する方法です。

・現金での分配が可能
・相続人間の公平性を保ちやすい

・不動産を手放す必要がある
・売却にかかる費用や税金の負担

共有分割とは、相続人全員で不動産を共有する方法です。

・話し合いをせずに分割できる

・将来的な管理や処分で問題が生じやすい

遺産分割を行う上で、不動産の正確な評価は非常に重要です。主な評価方法には以下があります。

・相続税評価額
・実勢価格（時価）
・公示価格
・固定資産税評価額

それぞれ特徴や算出方法が異なるため、状況に応じて適切な評価方法を選択することが重要です。

不動産の遺産分割は複雑で難しい問題を含んでいます。相続人間の公平性を保ちつつ、適切な方法で分割を進めるためには、専門家のアドバイスが非常に有効です。

当事務所では、豊富な相続問題の取り扱い実績を持つ弁護士が、お客様の状況に応じた最適な解決策をご提案いたします。不動産の遺産分割でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。